2006.10.17 Tuesday
65万5千人というイラクでの死者数は何を意味しているのか?
(以下、転送歓迎です)
知り合いから、転送されてきた情報をご紹介致します。
若干の補足や私の考えを最初に示しておきます。
アメリカがイギリスやオーストラリアや日本などの同盟国以外のほとんどの国から反対されても、イラク戦争に突入したのは2003年3月のことでした。
(2001年9/11にNYで同時多発テロがあり、アメリカはすぐアフガニスタンを攻撃、日本でも2001年にテロ特措法が成立し、その後、与党は何度もテロ特措法を延長し、現在は、恒久法にして、アメリカとの集団的自衛権や先制攻撃、核保有、核使用をも、真似出来るようにしようとしています)
アメリカがイラク戦争勝利宣言をしたのは、2003年の4/9でしたが、それから3年半、ご存知の通り、最悪の泥沼化です。
転送文に紹介されている
「机の上の空 大沼安史の個人新聞」
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/cat4356966/index.html
にも紹介されていますが、アメリカ兵の死者は現在2700人を超え、負傷者は2万人を超えるそうです。(イギリス軍は撤退を始めようとしていて、アメリカ軍は、更にあと4年、現在の14万人米兵投入を続けるとのこと)
2004年10/28イギリスの医学誌ランセットは、イラク人犠牲者は10万〜20万人ではないか、との発表をしました。
http://hisen-engeki.com/
のcomment欄にその時の私の記事があります。今回発表された同誌の報告では、65万5千人という数字があげられ、詳細が報告されています。
日本では陸自のイラク撤退が、報道されましたが、その後も、アメリカが本来、残って欲しかった空自は、依然、残っているだけでなく、その活動領域、運送物は、現在の日本国憲法(と、特措法にも)反する内容です。(皆さんも、きっと、ご存知のことと思いますが)
ですから、この膨大の数のイラクの死者へ打ち込まれた弾の何%かは、確実に、自衛隊の、日本人の、責任によって運ばれ、提供されたものなのです。(死者の大半は勿論戦闘員ではありません。女性も子供も沢山います。これも、皆さん、もう、ご存知のことかと思います)
東京大空襲で、数十万の民間人が死んだ事実を知っている人はたくさんいると思いますが、その東京大空襲を指揮したアメリカ軍人に対し、戦後、自衛隊の組織化指導に尽力した功績をたたえ、日本から勲章が送られたことを知っている人はあまりいないような気がします。
戦争は続きます。
戦争を遂行する指導者を、指示する(否定しない)国民がたくさんいる限り。
ただ、勝ち続ける、ということは、不可能な世界状況にはなっています。石油は無尽蔵ではないし、核廃棄物は世界中の大地や水を汚染し続けているからです。戦争指導者の頭の上にも、核で汚染された雨は降り注ぐ。これは、新しい平等主義が生まれつつある、ということなのでしょうか?
もしあらゆる運動や平和のための努力が無視され続けるのだとしたら、汚染された雨が、戦争を好む人々の上に、より多く、降り注ぐことを、私は祈ります。
前書きが長くなりました。転載文も是非、お読み下さい。
紹介されている各サイトの内容も面白かったので、是非、斜め読みでも構わないので、見てみて下さい。
くまがいマキ
***以下、転送文の転載です。
<転送・転載歓迎>
関心のある方には、すでにこの報道も
届いているだろうと思います。イギリスのThe
Lancetが、とんでもない調査結果を発表しました。
Study estimates 655,000 excess Iraqi deaths since start of
war An estimated 655,000 more Iraqis have died as a
consequence of the March 2003 military invasion of Iraq than would have been
expected in a non-conflict situation, according to an Article. There
is also an accompanying Comment by Richard Horton.
http://www.thelancet.com/
http://www.thelancet.com/webfiles/images/journals/lancet/s0140673606694919.pdf
その内容は“テロ国家”本家のアメリカでも
"Study Claims Iraq's 'Excess' Death Toll Has Reached 655,000"
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/10AR2006101001442_pf.html
ワシントン・ポストが取り上げているようです。
また、日本では早くも
机の上の空 大沼安史の個人新聞
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/cat4356966/index.html
に、
2006-10-11
〔NEWS〕 イラク戦争 イラク人死者
65万5000人 1日500人が死亡
米国・イラクの疫学専門家が合同調査 英医学誌ランセットに論文
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2006/10/post_1f9d.html
として載っています。
私たちはラムズフェルドの3万などという
馬鹿げた数字に対抗して「10万、いや15万人」と
主張してきましたが、実数はその4〜6.5倍だったのです!!
アメリカの平和運動を続ける女性グループ、
CODE PINKはウィリー・ネルソンからの
メッセージをメルマガ読者に送信し、
11月の選挙ではイラク戦争に反対する候補者に
投票しよう!と呼びかけています。
私もそれを英文リストに転送しました。
オーストラリアでも11月に選挙があるからです。
今、なんでもいい
この違法で不当で超・暴力的な占領を
終わらせる努力が求められています。
何度も書きますが、これは単なる数字ではない。
一人一人、貴重な命が私たちの
「選びたくもない代弁者たち」の手で奪われているの
です。だから何としても止めなければ!
また、上に紹介した“大沼安史の個人新聞”には
貴重な情報がたくさんあるようです。中でも
2006-10-09
〔For the Record〕 ロシア女性ジャーナリスト
アンナ・ポリトコフスカヤは何を書いて殺されたか?
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2006/10/for_the_record__97c9.html
↑これには是非目を通してください。
今日は地元で上映会。
今、もっと必要とされているアンナのような、
原爆投下直後の広島に取材に入っ
たオーストラリア人ジャーナリストの
ドキュメンタリーを見せます。
Think globally, act locallyの実践。
なんとかしなければ、という焦燥感が私を動かしています。
(以下、転送歓迎です)
知り合いから、転送されてきた情報をご紹介致します。
若干の補足や私の考えを最初に示しておきます。
アメリカがイギリスやオーストラリアや日本などの同盟国以外のほとんどの国から反対されても、イラク戦争に突入したのは2003年3月のことでした。
(2001年9/11にNYで同時多発テロがあり、アメリカはすぐアフガニスタンを攻撃、日本でも2001年にテロ特措法が成立し、その後、与党は何度もテロ特措法を延長し、現在は、恒久法にして、アメリカとの集団的自衛権や先制攻撃、核保有、核使用をも、真似出来るようにしようとしています)
アメリカがイラク戦争勝利宣言をしたのは、2003年の4/9でしたが、それから3年半、ご存知の通り、最悪の泥沼化です。
転送文に紹介されている
「机の上の空 大沼安史の個人新聞」
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/cat4356966/index.html
にも紹介されていますが、アメリカ兵の死者は現在2700人を超え、負傷者は2万人を超えるそうです。(イギリス軍は撤退を始めようとしていて、アメリカ軍は、更にあと4年、現在の14万人米兵投入を続けるとのこと)
2004年10/28イギリスの医学誌ランセットは、イラク人犠牲者は10万〜20万人ではないか、との発表をしました。
http://hisen-engeki.com/
のcomment欄にその時の私の記事があります。今回発表された同誌の報告では、65万5千人という数字があげられ、詳細が報告されています。
日本では陸自のイラク撤退が、報道されましたが、その後も、アメリカが本来、残って欲しかった空自は、依然、残っているだけでなく、その活動領域、運送物は、現在の日本国憲法(と、特措法にも)反する内容です。(皆さんも、きっと、ご存知のことと思いますが)
ですから、この膨大の数のイラクの死者へ打ち込まれた弾の何%かは、確実に、自衛隊の、日本人の、責任によって運ばれ、提供されたものなのです。(死者の大半は勿論戦闘員ではありません。女性も子供も沢山います。これも、皆さん、もう、ご存知のことかと思います)
東京大空襲で、数十万の民間人が死んだ事実を知っている人はたくさんいると思いますが、その東京大空襲を指揮したアメリカ軍人に対し、戦後、自衛隊の組織化指導に尽力した功績をたたえ、日本から勲章が送られたことを知っている人はあまりいないような気がします。
戦争は続きます。
戦争を遂行する指導者を、指示する(否定しない)国民がたくさんいる限り。
ただ、勝ち続ける、ということは、不可能な世界状況にはなっています。石油は無尽蔵ではないし、核廃棄物は世界中の大地や水を汚染し続けているからです。戦争指導者の頭の上にも、核で汚染された雨は降り注ぐ。これは、新しい平等主義が生まれつつある、ということなのでしょうか?
もしあらゆる運動や平和のための努力が無視され続けるのだとしたら、汚染された雨が、戦争を好む人々の上に、より多く、降り注ぐことを、私は祈ります。
前書きが長くなりました。転載文も是非、お読み下さい。
紹介されている各サイトの内容も面白かったので、是非、斜め読みでも構わないので、見てみて下さい。
くまがいマキ
***以下、転送文の転載です。
<転送・転載歓迎>
関心のある方には、すでにこの報道も
届いているだろうと思います。イギリスのThe
Lancetが、とんでもない調査結果を発表しました。
Study estimates 655,000 excess Iraqi deaths since start of
war An estimated 655,000 more Iraqis have died as a
consequence of the March 2003 military invasion of Iraq than would have been
expected in a non-conflict situation, according to an Article. There
is also an accompanying Comment by Richard Horton.
http://www.thelancet.com/
http://www.thelancet.com/webfiles/images/journals/lancet/s0140673606694919.pdf
その内容は“テロ国家”本家のアメリカでも
"Study Claims Iraq's 'Excess' Death Toll Has Reached 655,000"
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2006/10/10AR2006101001442_pf.html
ワシントン・ポストが取り上げているようです。
また、日本では早くも
机の上の空 大沼安史の個人新聞
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/cat4356966/index.html
に、
2006-10-11
〔NEWS〕 イラク戦争 イラク人死者
65万5000人 1日500人が死亡
米国・イラクの疫学専門家が合同調査 英医学誌ランセットに論文
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2006/10/post_1f9d.html
として載っています。
私たちはラムズフェルドの3万などという
馬鹿げた数字に対抗して「10万、いや15万人」と
主張してきましたが、実数はその4〜6.5倍だったのです!!
アメリカの平和運動を続ける女性グループ、
CODE PINKはウィリー・ネルソンからの
メッセージをメルマガ読者に送信し、
11月の選挙ではイラク戦争に反対する候補者に
投票しよう!と呼びかけています。
私もそれを英文リストに転送しました。
オーストラリアでも11月に選挙があるからです。
今、なんでもいい
この違法で不当で超・暴力的な占領を
終わらせる努力が求められています。
何度も書きますが、これは単なる数字ではない。
一人一人、貴重な命が私たちの
「選びたくもない代弁者たち」の手で奪われているの
です。だから何としても止めなければ!
また、上に紹介した“大沼安史の個人新聞”には
貴重な情報がたくさんあるようです。中でも
2006-10-09
〔For the Record〕 ロシア女性ジャーナリスト
アンナ・ポリトコフスカヤは何を書いて殺されたか?
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2006/10/for_the_record__97c9.html
↑これには是非目を通してください。
今日は地元で上映会。
今、もっと必要とされているアンナのような、
原爆投下直後の広島に取材に入っ
たオーストラリア人ジャーナリストの
ドキュメンタリーを見せます。
Think globally, act locallyの実践。
なんとかしなければ、という焦燥感が私を動かしています。